怒りっぽい男性はテストステロンが低い?
こんにちは安野勇太です。
相談業を軸に活動しています。薬剤師で介護福祉士でもあります。
以下は先日のTweet。
怒りっぽい人はテストステロンが低下している可能性がある。
— やすの【相談業】 (@yasuno_y1989) December 21, 2020
毎日を振り返って、自分を状態を確認するとするべき行動が見える。
もしも最近怒りっぽいと感じるなら、しっかり休んでリフレッシュして、亜鉛や抗酸化作用がある食品をとるようにすると良い。
今日は怒りっぽい人とテストステロンの関係について買いていきます。
感情とテストステロン
テストステロンは精神面への影響が大きいホルモンの一つです。
テストステロンの分泌量が増えると、男性的な特徴が増強され、
- 誠実になる(嘘をつかなくなる)
- 行動的になる
- チャレンジを好むようになる
- 性的に積極的になる
- 上下関係に忠実になる
といった影響が出てきます。
過去行われた研究では、テストステロンの分泌量が多い方が出世しやすく年収が高い傾向があることがわかっています。
テストステロンと怒りやすさ
今日の記事で触れるのはテストステロンの分泌量と怒りっぽさが関係しているということです。
男性の更年期障害(LOH)は、テストステロンが加齢によって低下することで起こります。
代表的な症状は以下。
- 性機能関連症状:性欲の低下やED(勃起障害)など
- 精神・心理症状:抑うつ感や落胆、不安、疲労感、記憶力や集中力の低下など。
- 身体症状:発汗やほてり、睡眠障害、関節・筋肉関連の症状など。
このような症状がテストステロンの低下によって起こってくるのです。
厄介なことにこれは結果と要因が逆説的にも関わっています。
例えば、テストステロンが低下するとEDになりますが、EDになるとテストステロンも低下するのです。
これは以前の身体心理学の記事でも解説しています。
身体心理学では、体からのフィードバックが脳に影響していることが解明されつつあるのです。
LOH症候群は加齢によるテストステロンの低下が原因ですが、若い人たちでもテストステロンの低下によってLOH症候群と同じような症状が起こってきます。
若い人たちなのにテストステロンが低下するのかと思われる方もいるかもしれませんが、実際にテストステロンの分泌量の低下は個人差が大きく、これには生活習慣や環境要因が関わっています。
イライラするのはテストステロン分泌が低下しているせい?
既に上で触れいていますが、LOH症候群になると精神症状の一つとしてイライラしやすくなります。
ちょっとしたことでイライラしたり、いつも眉間に皺が寄っている人に読者のあなたも出会ったことがあるでしょう。
こういう人は、テストステロンが低下している可能性が高いです。
イライラすると、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。これはテストステロンと同じ副腎で分泌されるステロイドホルモンで、原始的には血圧や血糖値を高めて危機に備える働きを持ちますが、テストステロンとは拮抗関係にあります。
つまり、コルチゾールの分泌量が増えるとテストステロンの分泌量が少なくなり、テストステロンの分泌量が増えるとコルチゾールの分泌量が減るのです。
なのでテストステロンの分泌量が少ない人はイライラしやすいですし、イライラした結果テストステロンの分泌量がさらに少なくなるという負のサイクルに入っていきます。
その証拠に、ストレスを受けている人はちょっとしたことでいつもイライラしています。
そしてストレスを受けて眉間に皺のよった人は、周りからのイメージも悪くなりやすい為、人間関係も悪化しやすくなります。
外的要因からもストレスが溜まりやすくなり、さらにテストステロンの分泌量が少なくなっていく。
まさに蟻地獄状態です。
テストステロンが下がっていると感じたら
テストステロンが低下して負のサイクルに入っているのを感じられたら対策を打つことができます。
テストステロンを高める習慣を増やし、下げる習慣を避けることです。
負のサイクルに入っている状態で戦うよりも、まずは良い状態にすることを意識すれば、テストステロンが高くストレス体制が高い状態に戻りやすくなります。
テストステロンを増やす習慣は、
- 運動
- 日光浴
- タンパク質の摂取
- 抗酸化物質の摂取
など。
逆にテストステロンを減らす習慣は
- 長時間の精神的・身体的ストレス
- 亜鉛不足
- ビタミンD不足
などです。
詳しい内容は以下の記事でまとめています。
簡単にいうと、リフレッシュできる環境でしっかりと休んで栄養のある食事を食べて、友人や異性と関われば良いです。
大切なのは、内観(自分の感覚に目を向けること)を習慣にして、自分の状態を把握することです。
そうすれば、早めに自分の状態に気づいて何かしらの対策が打てます。
いつまでもストレスがかかる状態で我慢を重ねて、疲労困憊・うつ病になってしまっては回復に多くの時間がかかってしまいます。
こういった内観…つまりメタ認知能力を高める方法については下の記事で詳しく解説しています。
今回はテストステロンに焦点を当てて解説しましたが、実は身の回りの多くのことが逆説的に関係していたりします。
関係性を知ってより良い習慣をつけていくことが自由で幸せな人生を歩むのにも大切かもしれません。
では今日は以上です。
またお会いしましょう。