【高齢者】体操レクに超重要な『原則』まとめ
こんにちは!
あっぱれ協会の安野勇太です。
今回は多くの高齢者の施設に体操インストラクターとして出張し、インストラクターを養成しているなかで見えてきた、
シニア向けの体操レクリエーションの成功ノウハウをご紹介していきます。
体操の『ネタ』よりもうまくいく『原則』についてお伝えし、どんなレクでもうまくなる内容にしていきます。
同じネタをやってもうまくいく人とそうではない人がいる

高齢者向けに体操やレクリエーションをするとなにをやっても喜ばれる人がいます。
逆に同じ体操をしてもあまりうまくいかない人もいます。
あっぱれ協会の体操レクリエーションの活動の中で
高齢者のADLを高めるべく、体操を研究し始めて気づいたことがあります。
うまくいく人には理由がある。
今回はそのうまくいく体操のノウハウをまとめました。
3Vの法則
まずは3Vの法則について。
3Vの法則(別名メラビアンの法則)は1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で、手が聞き手に与える影響を、研究と実験に基づいて数値化したものです。
引用:https://bizhint.jp/keyword/104435
具体的には
- 言語情報(Verbal)…7%
- 聴覚情報(Vocal)…38%
- 視覚情報(Visual)…55%
の割合で相手に与える印象に影響を与えるというもの。
なんと、話の内容は相手に与える影響の1割にも満たないのです。
高齢者向けの体操なら、体操の動きの説明(言語情報)は本人たちがやる気になって体操をするのに、
かなりどうでもいいということになります。
説明を練習するなら、
むしろ、
視覚情報(Visual)…服装や髪型・笑顔
聴覚情報(Vocal)…声の大きさやハリ、話すトーンやリズム・ピッチ
ここに集中した方が断然やる気を引き出す効果が大きいということになるのです!
始まりと終わりの合図

始まりと終わりの合図を決めることは意外にも重要です。
わかりやすいお決まりの合図は、高齢者ご本人たちにとってもやる気を引き出し、
体操の為のモチベーションを引き出すことに繋がります。
誰でもできるオススメの合図が
拍手。
『今日も体操を始めていきます。よろしくお願いします!』
の歯切れの良い挨拶とともに、自分から拍手をすると、
シニアの方達も続いて拍手をしてくれます。
この同じ行動を自然に促すことで場の一体感が生まれ、
体操に参加されている高齢者ご本人同士・またインストラクターとも距離が縮まり、
体操をスムーズに始めることができます。
これは心理効果の『ミラーリング』と呼ばれ、
同じ行動を自然に促すことは、体操全体を通してとても有効です。
認め・褒め・肯定すること

高齢者とのコミュニケーション法のひとつにバリデーションというものがあります。
こちらが予想してもいないことをしてしまったり、うまくいかないことがあっても、
決して相手を否定せず、尊厳と共感を持って接すること。肯定すること。
相手の間違いを指摘するのではなく、できたことに目を向けること。
その中で、少しずつ体操の動きをアドバイスしていくこと。
このバリデーションは体操中やシニアのコミュニケーションだけでなく、
日常やビジネスシーンでもコミュケーションとしても注目されています。
相手を否定せず、相手が何を想い・伝えたいのかを感じること。
体操の中でこれができれば、きっと参加者の皆さんもやるきになってくれるはずです^ ^
まとめ
いかがでしたか?
このページにはまたどんどん内容を追加していくのでご期待ください。
高齢者の方達の笑顔・口角の可動域を拡げて、
共に人生の可動域を拡げる。
そんな明るい未来を創りたいですね!
あっぱれ協会の安野勇太でした!
またお会いしましょう!
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