皆さんこんにちは。安野勇太です。

今日も入居型施設で高齢者の人たちと体操をしてきました。

今日は体操中『笑い』の健康・体操に対する効果をご紹介していきます。

今日の記事はこんな人にオススメ

  • ご利用者さんの元気をつくりたい介護職員の方
  • 高齢者の健康寿命に関心が高い方
  • 家族や自分の将来の健康を守りたい方

ではいってみましょう!

高齢者と笑いと健康

筆者の安野と【MFC】あっぱれ協会、そして周囲のチームは、

『高齢の方たちと可動域を広げ、笑顔になる未来』をつくるべく、日々介護予防体操を実践・研究しています。

介護予防体操をご高齢者の方達と行うとき、笑っているときには身体がいきいきと動きます。

ご機嫌なのだから、身体がノリノリで動くに決まっていると言えばそれまでですが、実は気分と身体的なパフォーマンスの関係は大きいのです。

笑いの効果は科学で証明されている

日本医科大学の医療管理学教室の発表した論文※1 によると、
笑っているとき、気分の良い時は脳内で神経伝達物質である『ドパミン』『βエンドルフィン』という物質が大量に放出されることがわかっています。

また、これらの物質は痛みを抑え、やる気を起こさせ、筋力を向上させることが知られている為、より積極的にレクに参加し身体が動き、可動域を改善する効果が期待できそうです。

参考論文:補完代替医療としての笑い 日本医科大学の医療管理学教室 - 高柳 和江 –

笑いの健康効果

笑いの効果は、上記の研究で少なくとも以下のものが確認されています。

  1. 副腎ホルモンが変化
  2. セロトニン神経が
  3. 副交感神経が優位に
  4. 血糖値が下がる
  5. 脳内麻薬の放出
  6. 免疫機能が高まる

笑いによって酸素が増えると、コルチゾールの分泌が少なくなります。これはストレスの減少を意味します。

人間の攻撃性と深い関係性があるセロトニンも、笑うことで分泌量が増えることが確認されています(セロトニンの分泌量が減ると暴力的で攻撃的な行動が目立つようになります。)

他にもインスリンを分泌する遺伝子に働きかけて血糖値を正常化したり、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化することで免疫機能を高める可能性があるのです。

笑いは体操へ効果を除いても、健康に良い影響を期待できそうですね。

笑いを生む為のポイント3選

場の空気を良くする為にも、体操の効果を高める為にも、笑顔でのコミュニケーションは重要。

体操の中で笑いを生むことで、ロコモティブシンドローム・フレイルに対する良い影響があるかもしれません。

ここから先では、体操の中で笑顔になるポイントをご紹介します。

ポイント1:印象を味方につける

ご利用者さんにリラックスして笑ってもらう為に意識すると良いのが『3Vの法則』です。

3Vの法則は7・38・55ルールとも呼ばれます。

3Vの法則(メラビアンの法則)とは1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念で、話し手が聞き手に与える影響を、研究と実験に基づいて数値化したもの。

話してが発する情報『visual(視覚情報)』『vocal(聴覚情報)』『Verbal(言語情報)』が聞き手(相手)に与える影響はそれぞれ、

  • 『Verbal(言語情報)』…7%
  • 『vocal(聴覚情報)』…38%
  • 『visual(視覚情報)』…55%

なんと…我々が必死で考えている話の内容は相手に与える『印象』全体の1割にも満たないのです。

笑顔で・清潔感を持って・動きを大きく(視覚情報)

できるだけはきはきとシニアの方に聞こえやすいよう大きくゆっくりと話す(聴覚情報)

これだけでレクリエーションを盛り上げ、ご本人たちと共に笑顔になれるかもしれません。

ポイント2:脳トレやアクセントを加える

体操の中に脳トレを入れて、アクセントを加えるのは笑いを生むポイントです。

体操の完成度がいかに高くても毎回同じ内容ではさすがに参加者の方達も飽きてしまいます。

脳トレは、単調な体操への集中力を取り戻し、間違ってしまうことで笑いを生みます。

ポイントは、間違うことで本人が笑ってしまうような仕掛け作り。

完璧を求めすぎない・チャレンジを賞賛することを意識すると良いです。

毎回の脳トレの中盤に少しずつ変化を加えた脳トレを入れてみてください。

参考:【超おすすめ!】体操にシナプソロジーとコグニサイズをいれる方法とそのワケ【リライト】

ポイント3:相手に喋らせる

体操の参加者さんたちに喋ってもらうことで、緊張をほぐし笑いが起きやすい雰囲気をつくることができます。

レクを盛り上げる為にインストラクターが話すことは確かに大切ですが、必死になるあまり、自分ばかりがしゃべらないようにしたいものです。

自分本位になることなく、『ご利用者者さんにしゃべってもらう為の』話をする前提を忘れないようにしましょう。

ポイント相手に気持ちを置き換えて、『ご利用者さんの興味のある話』をすること。

相手のことをよく知る為にレク前の雑談の時間をつくるのも有効です。

そしてまず外さない話題は…『天気の話』『家族の話』『地元の話』『日付や歴史の話』など。

だれでも当てはまる話題をゲーム形式で織り交ぜていくアイデアは体操前のアイスブレイクにもオススメです。

初めてお会いする方とは、自己紹介を脳トレ形式で行います。

ホワイトボードを使って出身地や好きな食べ物をヒントを出しながら書いていき、わかった人に答えてもらうなど…

ご本人たちのことを知るきっかけになる脳トレは特にオススメです。

お互いのことを知っていると、気持ちもリラックスして自然と笑いも起きやすいですよね。

まとめ

笑いが高齢者の健康や、体操の効果に影響を与えるかもしれないと思うと、楽しい体操の研究により力が入りませんか?

ロコモティブシンドローム・フレイルを防いで寝たきりを予防する為に、体操講師もご高齢者本人たちも笑顔になる。

こんな体操していくのも面白そうですよね。

ではでは、今日はこの辺りで。

またお会いしましょう!ばいばい!