マーケティングに使える『認知的不協和の解消』
こんにちは安野勇太です。
相談業を軸に活動しています。薬剤師で介護福祉士でもあります。
以下は先日のtweet。
人の潜在意識は自分のとった行動に理由を探す。
— やすの。 (@yasuno_y1989) March 12, 2021
マーケティングにも自分自身にもそれを活用できればきっと人生が豊かになるはず。
今日は認知的不協和の解消とマーケティングについて書いていきます。
認知的不協和の解消とは
認知的不協和の解消とは、現実で起きていることと個人の認識のズレを解消しようとする行動です。
人は自分の行動と認識や思考が違うことに不快感を感じます。
TVの企画で、好きはない相手とキスをし続けると相手のことが本当に好きになるというものがありますが、これは自分が相手とキスを繰り返しているうちに、自分は好きでもない相手とキスをする人間ではないという潜在意識が、相手のことを好きだと認識をすることで安定しようとしているのです。
筆者の知人の、ナンパに命をかけている男は相手の真横ではなく進行方向の少し前を歩くそうです。
これは物理的にナンパされる女性が男性を追いかけている状態を創り出すことで自分が相手を好きだという錯覚を起こさせる為です。
これも認知的不協和を使ったテクニックです。
人は普通、好きな人についていきます。嫌いな人とは逆方向に行きます。
なので、物理的な空間で相手が自分のことを追いかけている状態をつくると、潜在的には自分は相手のことが好きだからついていっているのだ。という解釈になるわけです。
マーケティングと認知的不協和の解消
この認知的不協和の解消をマーケティングにも活かすことができます。
例えばスポーツジムなどでは無料や安価でカウンセリングをします。
これはサービスの内容を知ってもらう為でももちろんありますが、実際に足を運んでもらうことで自分がそのジムを好きなのだと認識してもらう為でもあります。
飲食店のランチ営業は人件費や材料の原価を合わせると採算がほとんどとれません。それでもするのはその店のファンになってもらう為です。
何度も足を運んでいるうちに自分はその店のことが好きになります。
安いから・お得だからという理由よりもその店の味が本当に好きなのだという認識になり、ディナーの時間帯にも足を運んでもらうことが狙いなのです。
このように認知的不協和の解消はマーケティングでもありとあらゆる場面に関わっています。
認知・洗脳とマーケティングに関する記事は下で詳しく解説しています。
実践的に認知的不協和を活用する
今回ご紹介した認知的不協和の解消を実践的にマーケティングに活かす為に重要なことは原則を抑えていることです。
それは、人が好きな相手にとる行動を知っていることでもあります。
お客さんが好きな相手に取る行動を違和感なくとるような理由をつくっていくと、相手の心理的な抵抗が少なくなりやすいのです。
事例をひとつひとつひとつ覚える中で原則を理解していけば応用が効くようになります。
そして自分自身を不要な洗脳やマーケティングから守る手段にもなります。
この記事を読んでくれたあなたが認知科学の理解を深めて、人生をより自由にするきっかけになれば幸いです。
では今日は以上です。
またお会いしましょう。