セルフイメージと高齢者のフレイル
こんにちは安野勇太です。
身体心理学・認知科学を応用したコーチングや起業コンサルティングといった相談業を軸に活動しています。
以下は先日のTweet。
高齢者のフレイル対策にも、良い気分でいることが重要。
— YutaYasunoマインドbot (@medinessfit_yas) June 25, 2020
コーチングの世界では、エフィカシー(自己効力感)を高い状態に保つにはエモーション(感情)コントロールが重要なのは有名。
笑うと気分が良くなる
→気分が良いからデキると想う。
→運動と交流が増える
→体力と自信が増す
笑おう^ ^ pic.twitter.com/5kzgMcePIO
介護職・医療職の方達は高齢の方達が自信を失っていると感じられるような場面にでくわすことはありませんか?
- もう歳だから…
- 私なんか
- 家族なんか
- 早く死にたい
こんな言葉を口にする方達もいます。これは、セルフエフィカシー(自信)が下がってしまって悲観的になっているのかもしれません。
今日は高齢者介護予防とフレイル の関係について考えていきましょう。
今日の記事はこんな人にオススメ!
- 高齢者の方達を元気にしたい方
- 介護施設で働いている方
- ご利用者さんや友人・家族を前向きにしたい方
ではいってみましょう!
高齢になると自信を失ってしまう原因
シニアのセルフイメージが下がる原因は
- 身体的フレイル
- 心理的フレイル
- 社会的フレイル
の3種類の原因が相互に関わっています。

筋量・体力が低下すると自信が喪失して精神的に落ち込みがちになります。
そうすると自然に外出やイベントへの参加の機会が少なくなり、活動量が少なくなります。
活動量が少なくなると、筋肉への刺激が少なくなるため、筋量や心肺機能が弱くなり、体力が低下して、また気分が落ち込みがちになるのです。
参考:老化とフレイル ―早期発見と効果的介入をデータから考える―
身体的フレイルに関しては体操などによるADL(日常生活動作)の改善が効果的です。
自分がデキることが増えるのは高齢者ご本人たちの自尊心を高める為にも肝心です。
高齢者の自信を高める為に必要なこと

高齢者の自信を高めるのに重要なのは、
- 身体的に健康で体力があること。
- 心理的に満たされていること(承認されていること)
- 社会的に満たされていること(人と関わっていること)
だと考えています。
それは若者も、変わりませんよね。
高齢者の体力を高める為の運動
高齢者の方は言うまでもなく若者に比べて体力が弱い傾向があります。
ただ、本人たちの口から聞く、
『もう歳だから筋肉なんか鍛えても無駄だよ』
という言葉とは裏腹に、高齢になってからでも筋肉が成長することはいくつもの研究で示されているのです。
自信と体力を取り戻したいと本人が望むなら、
いつからでも筋肉を増強して生活の質を改善することがデキる可能性があります。
自信を高めるためのコミュニケーション
自信を高める為に必要な要素は体力だけではありません。
自分のことを承認できる自己認識(セルフイメージ)も重要な要素の一つです。
高齢になってデキることが少なくなると、
- 自分は価値がない…
- なにをやってもできない…
と自己肯定感(心理学・脳科学の分野の言葉ではセルフエスティームといいます)が低くなりやすくなります。
加えて施設に入居しているなら、職員や入居者の方とのコミュニケーションの中で自己評価(セルフイメージ)をつくっていくことにもなるでしょう。
介護職員の肯定的な声かけや承認(バリデーション)は高齢者の自尊心を高めて心理的・社会的な面からフレイルを予防改善する為にも重要かもしれません。
筆者の安野は体操で介護施設を伺うことがありますが、体操中、それぞれのご利用者さんの良いところを見つけて肯定・承認する言葉をかけるように意識しています。
介護施設でも、使ってはいけないNGワードを決めて職員間で徹底すると高齢者の方達、職員さんの自信をUPするのに一役買うかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した内容は高齢者の肩だけでなく、若者やチームの自信を高める為にも役立つ内容になっています。
普段のコミュニケーションに入れてまわりごと自信に溢れるようにしてみるとあなたの毎日も明るくなるかもしれません。
以上、安野勇太でした!
ばいばい!