カウンセリングに必要なのはラポール「だけ」

こんにちはYuta.W.Yです。

相談業を軸に活動しています。

今回は私と同じ相談を生業にする人たちに向けて、ラポールカウンセリング効果について書いていきます。

ラポールとは

そもそもラポールとは簡単にいうとお互いに信頼関係がある状態のことです。

カウンセリングにおいては、まず信頼関係がないとクライアントが本音を吐き出すことができません。クライアントが本音を言って責められたり他人に秘密をばらされると感じると本音で話しづらくなるので当然です。

カウンセリングにおいては、クライアントが安心して本音で相談できる為にラポールの形成が非常に重要なのです。

近年はコンサルティングやコーチング・カウンセリングといった相談に関わる仕事を個人で始める人が増えてきています。かくいう筆者も相談を生業にしてこれまでのキャリアをつくってきました。

その中で感じるのは、相談業で実績を出せていない人の多くが、テクニックや知識を重視しすぎているということです。具体的にはビジネスコンサルタントならビジネスモデルやマーケティング手法。ライフコーチなら他人のゴールを設定するポイント…と言った具合です。

もちろんテクニックや手法も重要です。ただ、売り上げを立てるだけでなく実際に " クライアントが変化するために重要なこと " は信頼関係…ラポールなのです。

ラポールでカウンセリング効果が出る理由

相談業、特にカウンセリングではラポールが効果に直結します。

その理由は、カウンセリングのクライアントが求めているのが話を聴いてもらうことであり、カウンセラーの主な仕事がクライアントの話を聴くことだからです。

カウンセリングが必要なクライアントは誰も自分の考えていることをわかってくれていないと感じていることが多々あります。

なので、自分の伝えたいことや情報を本当の意味で共有できたと感じると安心します。安心すると、それまで抱えていた心理的な負担が軽くなり、カウンセリング効果が出るのです。

さらに心理的負担が軽くなると、今度は患者から話を始めるようになります。

こうなれば、自動的に好循環が生まれ、カウンセリング効果が出てくるのはある意味当たり前なのです。

ラポール形成のポイント

クライアントと信頼関係をつくるポイントの一つが『共有』です。これはwebで例えるとクラウド上で同じ情報にアクセスできる状態です。

ラポール形成にはこの情報共有をする接点を増やしていくことがひとつのポイントになります。

カウンセリングでは対話を通してクライアントのことを知り、情報を共有していくアプローチを取ります。ですが、対話を通した言語コミュニケーションで接点を増やしていくことだけが情報共有ではありません。

むしろ、人が対人で受け取る情報は非言語的なものが多くを占めているのです。下の記事では印象における情報についてまとめているので参考までにリンクを貼っておきます。

【印象力】メラビアンの法則 まとめ

こんにちは安野勇太です。 認知科学を応用した相談業とビジネスプロデュースを軸に活動しています。 以下は先日のTweet。 人は論理的ではなく、感情で行動する。人の感情…

情報共有1:目線

非言語的な情報を共有する経路の一つが目線です。目を合わせて話すことで他人と情報を共有する接点が増えることになります。

瞳には無意識状態を知るための情報が大量に含まれています。

瞳孔の開き具合や、目線の動き、潤いや白目の色など…これらを自分の意識で完全にコントロールするのは難しいですから、潜在的に感じている情報の多くが瞳に出ます。相手の目を見て話す人を信頼できると感じたり、人柄がわかるといわれるのはその為です。

専門的な知識がなかったりトレーニングを積んでいない人でも "目が死んでいる" "光がない" ということはわかったりします。

そしてよく観察すると、相手が左右どちらの目をよく使っているか…つまり利き目がどちらか がわかるようになります。

クライアントが話をしている時に目を合わせたいのはこの利き目です。ここからより多くの情報が共有されているのです。なので普段カウンセリングを生業にしている人は相手が左右どちらの目で自分を見ているのか意識してみてください。慣れてくれば少し話すだけでわかるようになってきます。

情報共有2:体の状態・感情

声のトーンや相手と話すスピードを合わせるのは相手のことをわかろうとする時に自然に起きることです。

人は姿勢や自分の出す声のトーンや姿勢を無意識的に認識して、感情やコンディションを変えています。その証拠に2010年に発表されたアメリカの大学院の研究ではガッツポーズを数分間とっただけで自信に関わるホルモン、テストステロンの血中濃度が30%も増えたという結果が出ています。

なので、コミュニケーションに慣れた人は相手に共感しようとするときに自然に相手の話す声のトーンやピッチ・姿勢が似たようになります。これは相手と同じ状態をつくり、感情を近い状態にすることが相手のことを本当に知る為に重要だということを経験的に知っているからです。

そうするとクライアントはこのロジックを知らなくても、カウンセラーが自分のことをわかろうとしていると潜在的に感じとります。だからラポールが形成されやすくなるのです。

この現象は心理学の世界ではミラーリングと言います。

営業や水商売の人たちがよく使いますが、実際にミラーリングを意識することで相手と感覚を共有しやすくなるという逆の側面も知っておくといいでしょう。

この他にも焦点の合わせ方や言葉の使い方を変えて、情報共有を洗練させる詳しいノウハウは下のプログラム『キョウカンカク』でお伝えしています。興味がある人はお問い合わせ欄から連絡してください。

クライアントやプロジェクトメンバーと情報の接点を増やし、信頼を強くしたりコミュニケーションを高速化させたい人にオススメしています。

まとめ

今回の記事ではカウンセラーがクライアントとのセッションで効果を出すラポールの築き方について詳しく解説していきました。

この記事があなたの人生を豊かにするきっかけになれば幸いです。

それでは今回は以上です。

またお会いしましょう。

代表プロフィール

自分の考えなんて誰もわかってくれない… そんな風に思っていませんか?過去の私は、そうでした。 安野勇太 - Yuta Yasuno - 幼少期から家族に暴力を受ける生活を送り、周…

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