こんにちは安野勇太です。

身体心理学認知科学を応用した相談業ビジネスプロデュースを軸に活動しています。

以下は先日のTweet。

最近、クライアントからの相談が多いので、今日はコミュニケーションをとるときの考え方をご紹介していきます。

そもそもコミュニケーションとは

“ コミュニケーションとは思想、意見、情報を伝達しあい、心を通じ合わせるプロセスである ”

ピーター・ドラッガー – マネジメント創始者

コミュニケーションが上手だというのは、相手の考え方・情報を理解し、伝わるように伝えられるということです。

コミュニケーションは職場・プライベートに限らず、日常のありとあらゆる場面で必要になります。

  • パートナーが思うように行動してくれない
  • 友人が自分の価値観を押し付けてくる
  • ビジネスで商品の魅力が伝わらない

上のような悩みあは全て他人が関わりますから、コミュニケーションを変えると結果が変わります。人に思うように動いてもらうことで悩みの多くは解決します。

コミュニケーションの基本は『相手目線』と『肯定』

コミュニケーションを通して信頼関係を築く為には、『相手目線』であることが重要です。

自分の意見や世間の常識を押し付けるのではなく、『目の前の相手はどうして欲しいのか』 を考えることです。

一般的に初対面の人とは敬語で話すのが常識ですが、知り合ってから早い段階でタメ口を使って欲しい人もいれば、敬語を使って欲しいという人もいます。

他人目線が重要だというのはこういうことです。相手がなにを望んでいるかを知る為には、相手を深く知ることです。

企業トレーニングや対人スキルの専門家 デール・カーネギー も著書、『人を動かす』の中で “相手の価値観を否定せず、肯定的な態度で接することが重要である” と言っています。

例えば、相手に伝えたいことがあっても信頼がない状態でそれを伝えるとほとんどの場合相手はあなたに反感を持ちます。

よく知らない人が自分の意見を押し付けて来たり、話に横槍を入れていきたら大抵の場合は『あなたはなんなんですか?』となります。

ちょうど下の図のようなイメージです。

安野勇太・Mediness FIT
コミュニケーションの5段階

まず信頼関係を築く為には『あなたが言いたいこと』ではなく『相手が話したいこと』を話題の中心に持ってくること。そして、決して相手を否定しないこと。です

信頼関係を築く為には順序が大切です。

  1. まず相手と関わる小さなきっかけを経て、
  2. コミュニケーション中で相手がどんな人間かを知り、
  3. その中で信頼感が生まれて
  4. より深く相手を理解し、
  5. 関わることで相手の影響を受ける

順を追って、徐々に信頼関係を深めていくことです。

いきなり道端ですれ違った人から、『お前のことをもっと教えてくれよ』とか『あなたはもっとファッションをこうした方がいいかもよ』とか言われているのを想像してみてください。

上の例は一気にピラミッドの段階をすっ飛ばして、関わっている例ですが、それぞれどの段階に関係していると思いますか?考えてみると面白いかもしれません。

『自立』の重要性

良いコミュニケーションをするには、お互いが『自立』してることが重要です。

自立を考える上でわかりやすいのが、エド・ロバーツが提唱した自立です。その定義は『自己選択・自己決定・自己責任』。自らが選び、自らが決め、そして自らの決定に責任を持つこと。

相手が思うような反応をくれない時、腹がたつことはありませんか?

ならどうすれば期待通りの反応をしてくれたのでしょうか? どんな関係性なら思うような行動を起こしてくれたのでしょうか?

北風と太陽の童話から学ぶコミュニケーション

長期的に相手と関わる場合、 人を動かすには、相手が自ら動く理由をつくることが重要です。

有名な童話、『北風と太陽では、北風と太陽が旅人の服を脱がせた方が勝ちだという勝負をします。

北風は風を吹かせて旅人の服を脱がそうとしますが、旅人は寒さでさらに服を着込んでしまい、ついに北風は旅人の服を脱がすことができませんでした。今度は太陽が旅人を光で照らすと旅人は暑さで服を自ら脱ぎ始め、勝負には太陽が勝ちました。

『北風と太陽』 – イソップ寓話

パワフルなコミュニケーションをとると、相手は急いで短期的な問題を解決してくれましが、クリエイティビティが下がり、やらされていると感じやすくなりmす。

逆に、太陽のように相手が自らの選択で行動を起こすきっかけをつくると、相手は楽しみ、そしてクリエイティブな力を発揮します。

筆者はこれが本来のエンパワメント(相手の力を引きだす働きかけ)だと考えています。

自分がして欲しいことではなく、相手がやりたいことに目を向ける。

これが『太陽のコミュニケーション』です。

ベストセラー『7つの習慣』とも関係の深い、心理学者のジェームスキナーも、

『間違ったときに罰を与えたときよりも、うまくいったときに褒美をあげた方が効率が上がる』

ということを動物と人間の研究を通して、気づいていたそうです。

太陽のコミュニケーションの実践

太陽のコミュニケーションは、相手の動く理由をつくることが大前提です。

例えば、他人に真面目に仕事をしてほしいと考えたときに、多くの人は指示をする北風のコミュニケーションで解決します。

これは緊急性の高い仕事を相手に『やらせる』ときには有効ですが、当然自発的に行動しなくなり、仕事へのモチベーションが下がります。

長期的な関係を築き、人を導こうとするなら、相手が自ら動きたくなる理由を作ることこそが重要。

その為には、聴くこと・問うこと・確認することを怠らず、仕事をしてほしい相手が、『なにを望んでいるかを知ること』

『あなたのためだから』

相手の望みを知ろうともせず、そんな自分本意な言葉で相手に動いてもらおうとするなどという考えは傲慢で怠慢です。

人は皆違います。

相手のことを知り、相手が望むことを叶えることで豊かな人間関係ができていきます。

非言語コミュニケーションを使いこなす

今までに書いてきた内容に加えて、相手に与える『印象』も考えることができるとコミュニケーションがさらにうまくいきやすくなります。

実は対人でのコミュニケーションのうち、言語情報で伝わっている印象はほんの7%だと言われています。

1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが行った研究で、話し手が聞き手に与える影響を、研究と実験に基づいて数値化したメラビアンの法則というものがあります。

その法則によると、話し手が聞き手に与える影響は「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つから構成され、それぞれの情報の影響力は以下の割合であるとされています。

  • 言語情報(Verbal)…7%   →verbal(バーバルコミュニケーション)
  • 聴覚情報(Vocal)…38%   →nonverbal(ノンバーバルコミュニケーション)
  • 視覚情報(Visual)…55%  →nonverbal(ノンバーバルコミュニケーション)

話の内容(言語コミュニケーション)よりも非言語コミュニケーション(聴覚情報・視覚情報)の方が圧倒的に相手に与える影響は大きいということになります。

参考記事:高齢者の体操での3Vの法則について

お店での会計で試してみてください。

相手の目を見るのは視覚情報。店員さんの目を見て笑顔でお釣りを受け取るだけで、相手も笑顔になるかもしれません。

相手の目を見て話をしたり、身なりを整えて視覚情報を改善し、声を大きくはっきりと話すことで聴覚情報を改善する。

これだけであなたの日常が激変する可能性は大です。

先におたえしたエド・ロバーツの提唱した自立の考え方は、自分に関わる事象の責任を自分でとることです。他人を変えようとしてもうまくいきません。

あなたが変わるほうが、案外モノゴトはうまくいきます。

ということで今日は以上です。

またお会いしましょう。